
「夜と霧」
精神科医であるヴィクトール・E・フランクルが綴る収容所での記録
この本から感じたエッセンスを文字にするのは、私にとって難しい作業だと感じています。
歴史に残っている壮絶な事実を感じるのに精一杯です。
今を生きる私たちは「自由に選択して生きる権利」が当たり前のようにあります。
「人間の尊厳」も多くの人が理解しているでしょう。
それらは、もはや空気のように感じられて、その恩恵すら意識しなければ忘れてしまうのではないでしょうか。
今、多くの人たちが「生き辛さ」を感じています。
昨今のSNSで言われている「誹謗中傷」についても、鬱屈した複雑な背景があるのでしょうか。
【人為的】に起こされた極限状態での人間の有り様を、著者自身も極限状態の中でつぶさに観察し分析しています。
「生きる」「生きている」事実をどのようにとらえて、どのように感じ、いかにして進むのか。
今、私は生きています。