
泉谷閑示【「普通がいい」という病】
「あるがまま」自分の感情を大切に生きることの大切さ。自分が感じる心を閉じてはいけない。
著者は精神科医である泉谷閑示さんです。
空気を読みすぎていませんか?これは日本に生きる多くの人が感じている息苦しさかもしれません。
もちろんそれぞれのコミュニティの文化があり「助けられた」「感謝された」などの良い部分も多くありますが、自分の気持ちが苦しさを感じるまでその文化に身をゆだねるのは思考停止であり危険です。
生まれながらにして持っている自分だけの気質・好み・手順や様式
もう一度「普通」という言葉が何かを感じてみましょう。
「他人は他人・自分は自分」よく聞く言葉ですが本当の意味で理解できているのでしょうか。
本書では「頭(思考)」と「心(感情)」の違いを理解し「心(感情)」を大切に生きることを薦めています。
また「心と身体」の深いつながりを精神科医の知見から症例と共に紹介されており、いかに「自分の心(感情)」を見つめることが大切であるかが解ります。
「規則正しい生活」「健康的な日常」その答えは自分の中にしかありません。
感情を押し殺してまで科学的に証明された健康法を追い求めるのは果たして健康的なのでしょうか。
「心(感情)」と「頭(思考)」が仲良く手を取り合って自分自身がつくられていきます。
素直に「あるがまま」を感じられる日々を求めて。