
泉谷閑示「仕事なんか生きがいにするな」
現代に生きる多くの人が感じている「ハングリー・モチベーションの終焉」
日本に住む多くの人は、生活に必要なものをほぼ不便なく手にすることができる時代です。
自分にとって「何が必要なのか?」「何を求めているのか?」を見失ってしまう日々とどう向き合い進んで行くのか。
哲学や宗教、芸術の歴史からもわかりやすく考察しながら「日々を真面目に働く」ことに疑問を感じる現代人の位置を割り出していきます。
「意味」や「効率」を見えざる力で要求してくる現代社会
「働かざるもの食うべからず」という思考停止から一歩踏み出し、青臭いと揶揄されがちな「生きる意味」と真摯に向き合う必然を説きます。
著者の精神医学の臨床経験からも切実に伝わってくる「生きる目的」「労働の意味」の希求に対する様々なもがき。
多くの葛藤をしながらも「人生を味わい日常を遊ぶ感性」を育むことで「生きる」を噛み締めて過ごす日々へと向かいます。
「仕事・働くこと」と「生きること」の気持ちの在り方を考える一冊です。