
「つかず 離れず いい関係」
読み味スッキリ!心も行動も軽やかにしてくれるお薦めの一冊
精神科医である和田秀樹先生の著作で【人との「ほどよい距離」がわかる本】です。本の装丁もシンプルで気軽に読み進められます。
【過ぎたるは及ばさるが如し】人間関係の距離感は家族や恋人であっても「近すぎて良い」ということはありません。お互いの関係の「全体が見える」距離がほどよい関係であると言えるようです。
この感覚は「個人対個人」だけではなく「個人対集団(グループ)」にも当てはまります。
距離が近すぎると「依存」「利害関係」「執着」とデメリットが多くなってきます。全体を俯瞰できる位置から見直すと人付き合いも楽にすることが可能です。
相手との距離を置くことは無責任な傍観者になるような「放置する」や「突き放す」ことではありません。相手を尊重し自分を大切にするということです。
仕事や家庭、地域、趣味仲間、それぞれ社会性が必要な場面において「ほどよい距離」を大切にすることにより自立した人間として行動や判断を適切に行うことができると感じます。
私の感想としては「好きな物」に対する執着も、この「ほどよい距離」が大切であると感じました。好きすぎて近くなってしまうと辛く大変な「義務」になってしまう場合が多くあります。