
西多昌規「職場にいる不機嫌な人たち」
関わりを避けることができない厄介な人達と如何にしてコミュニケーションするか
この本の構成は前半2/3が「不機嫌な人たち」を分類して紹介し、対処法を解説しています。
「あぁそうなんだよな」と思いつく多くのパターンが語られており、読み進めるうちに自分が「不機嫌」になってしまう場面も。
会社で「厄介者」扱いされている人達のほとんどは紹介されているパターンのどれかに当てはまっているのではないでしょうか?
後半1/3は実践として活用するための内容になっており、相手を理解するためのポイントや自分の取るべき態度、考え方について理解を深める内容になっています。
不機嫌の理由は「甘え」と「低い自己評価」です。不機嫌を発信して自分の要求を通そうとする未熟さが透けて見えます。
振りまかれる不機嫌に反応してしまっては相手の思うつぼです。不機嫌は脳の「ミラーニューロン」反応により【伝染】します。巻き込まれずに自分の感情をコントロールして精神の健康を保ちましょう。
最後の締めくくりとして著者は、自分自身が「不機嫌な人」になっていないか省みる必要性も大切であると語っています。
誰かの「不機嫌」に嫌な思いをしているのであれば、なおさら自分の「不機嫌」をチェックして健康な精神生活を目指しましょう。