
ハロプロ&JAZZ
つんく♂さんプロデュースの頃から連綿と受け継がれている楽曲の多様性、多くのファンが語る魅力の要素にハロプロの音楽性の高さが上がります。
私はハロプロ以外にもジャズが好きなのですが、ここ最近のラインナップで、ジャズテイストが強い、特にお気に入りの3曲をおすすめしたいと思います。
待てないアフター5
作詞:児玉雨子 作/編曲:石井健太郎
ピアノ、ギター、ドラム、ベースが伴奏の中心で、サビではホーンセクションのハーモニーも聞ける楽器構成です。ホーンセクションがシンセによる打ち込み音源なのが残念ですが、テイストは十分に感じられます。要所でのビブラフォンやハモンドオルガン、フルート、コーラスもカッコいい。
全体に流れるランニングベースもジャズの古典的手法で、正統派ジャズサウンドの仕上がりが素敵な一曲です。
明晩、ギャラクシー劇場で
作詞:shougo. 作曲:星部ショウ 編曲:鈴木俊介
フロアタムによるズンドコがイントロダクションで始まるジャイブ&ジャンプの定番スタイル。(ベニーグッドマン&ルイ・プリマによる「Sing, Sing, Sing」が大定番ですね)
クラリネットやサックスの木管セクション音源も使用されており「ビッグバンドスタイル」が伴奏の基本形になっています。こちらはインストが全てコンピュータによる打ち込み(ドラムセットまでも)なのが非常に残念です。
この曲の位置付けは、シングル「私を創るのは私/全然起き上がれないSUNDAY」の【通常盤B】にしか収録されていない、昔で言う「B面」曲です。インスト音源がチープなのはそのせいでしょうか?
タイトルに「劇場」という単語が入っており、歌詞にはスキャットによる「シュビドゥビシュビドゥバ」や「書き割り」「アクター」など、古くからあるショーへの懐古が感じられる単語に加え、中間部やアウトロには「レビュー」をモチーフにした構成を採用しており、レトロテイストが散りばめられた曲になっています。
恋のおスウィング
作詞:児玉雨子 作曲:星部ショウ 編曲:梅口敦史
タイトルにそのものズバリ「スウィング」が入っています。
(りかちゃん&みいみ可愛い)
参照動画ではわかりづらいかも知れませんが、イントロのフルート、サックスセクションのアンサンブルが素敵です。ピアノ、ベース、ドラムはもちろん、木管勢も打ち込みではなく本物の楽器を使用している豪華な仕様!アルバム曲にこのリソースというのもBEYOOOOONDSへの期待が伺えます…。
全体を通じて、金管ホーンが打ち込みなのは、人件費の都合か、コネ等の関係かはわかりませんが、個人的にブラスのサウンドが大好きなので、ジャズ曲を収録する際にはぜひとも検討していただきたいものです。
(いわゆる「黄金期」には超一流のスタジオミュージシャンが多数録音に参加していました。)
今後もジャズテイスト溢れる楽曲が発表されるのを、楽しみにしております。